看護師のキャリアアップについて
今回は「看護師のキャリアップ」というテーマで、皆さんが目指すべき方向性の種類とそれぞれの現場からの声を紹介させていただきます。
臨床スキルの向上やリーダーシップの発揮、そして仕事とプライベートのバランスなど、成長と挑戦の一歩を踏み出すための情報が詰まっていますヒントとなれば幸いです。
看護のプロフェッショナルとして、次なるステージに進むための手がかりを是非見つけてください。
キャリアアップの選択肢
スペシャリスト
特定の領域に特化した知識やスキルを身に着けた看護師を指します。 「認定看護師」「専門看護師」などのしかくや特定看護行為研修を終了した看護師が有名です。
当院でも緩和ケア認定看護師、感染管理認定看護師が活躍しています。
また、NST療養指導士、DM療養指導士などの資格を有した看護師が、チーム医療の中で役割を発揮しています。
認定看護師などの資格取得の際には、特別奨学金制度などを使って、安心して研修を受ける機会を保障しています。
ジェネラリスト
疾患別・臓器別など領域や急性期、慢性期などの病期で分けるのではなく、患者さんを全人にとらえ、ケアできる力をもつ看護師を指します。
患者さんの生活や家族背景、これまでに大切にしてこられた人生の物語に目を向け、在宅へとつなげることのできる力を磨きます。
そのためには、病院内だけでなく、診療所や訪問看護ステーション、老人保健施設などの事業所を持つ当法人ならではのローテート研修や在宅研修ができるのも魅力です。
管理職
卒後研修では、リーダーシップ、メンバーシップを学びます。
多職種とともに、マネジメントを学ぶ研修もあります。
経験年数ではなく、リーダーシップ力や院内委員会での任務の遂行力などを評価し登用しています。
師長・主任の登用時には、看護協会のファーストレベル研修などにも積極的に送り出しています。
ベテラン看護師座談会
座談会スタート!
本日は知識や経験の豊富なベテランの皆さんに集まっていただき、看護師のキャリアアップというテーマでお話をうかがいたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします!
まずはお名前と、経験年数、現在の役職を教えてください!
こんにちは、Iです。経験年数は25年で、感染管理認定看護師として医療の質・安全管理室で勤務しています。
こんにちは、Wと申します。経験年数は16年で、師長を務めています。
こんにちは、Oと申します。経験年数は23年で、主任を務めさせていただいています。
では、まずは皆さんがステップアップを目指したきっかけを教えてもらっていいでしょうか?
私はもともと手術室勤務が長く、感染対策は常に意識していました。医療生協病院の現ICN(Infection Control Nurse)がいつも笑顔で現場の人と共に考える姿勢を持っておられ、感銘を受けたことが資格取得のきっかけになりました。
私は最初に「師長をしてくれないか」とお話しをいただいた時、自分にそのような役割が務まるかと不安でしたが、何事もやってみなければわからないと思い、自分にできることをやってみようと思って引き受けました。
私の場合はやりがいを持って働きたい、と思ったことがステップアップを目指したきっかけですね。
なるほど~、皆さんそれぞれのきっかけがあるんですね!では、ステップアップをしていくために、最も大事なことはどんなことだと思いますか?
自分にはできないとか、すぐに無理だと諦めてしまう、などのマイナスの考え方をできるだけしない事だと思います。常にアンテナを立てて、新しい知見を取り入れていくことが大切ですね。
なんでもまずはやってみることかと。最初からネガティブに考えず、新しいことに飛び込むことを楽しみたいと常に思っています。
興味をもったことの研修などに積極的に参加してみて、外部から刺激を受けることが大事だと思います。
なるほど、やはり皆さんポジティブですね!自分から何かを吸収しようという姿勢が大切なんですね!
では、これまでにどんなことに苦労をしましたか?
私は英語が苦手で・・・横文字の意味だけではなく読み方を調べる、そして覚えるのに苦労しました・・・
特に専門的な用語などは、より難しそうですね・・・Wさんはいかがですか?
はい、私は元々せっかちな性格なので、人の話をゆっくり聞くことが苦手でそこに苦労しました。まずは人の話をしっかりと聞く、思い込みで行動しないように心がけています。
私の場合は、業務以外で学習する時間を捻出するのが難しかったし、今もなかなか難しいですね・・・
そうですよね、限られた時間のなかで新しい知識を学ぶことはなかなか大変そうですよね。皆さんが、そういった壁を越えられてきたことを想像すると感心させられます!
では、反対にどんなことに喜びを感じますか?
学習会などでわかりやすい資料作りを心掛けています。感想に「資料が分かりやすかった」と書いていただけたことがあって、大変だけど頑張って良かったなと喜びを感じました。
患者さんやご家族さんからここに入院できてよかったです、といった言葉をいただけた時は嬉しいですね。元気に笑顔で退院していかれる姿をみると、看護師をしていてよかったなと感じます。
おー、良いですね!
Oさんはいかがでしょうか?
得た知識、技術を業務に活かすことができた時は、嬉しいし、充実感を感じることができますね。
なるほど~、皆さんそれぞれのやりがいがあるんですね!
では、皆さんの新人時代のことを教えてください。どんな看護師だったのでしょうか?
看護をしているというより一日の仕事を終わらせるのにただ必死だった気がします・・・
患者さんの死に初めて直面した時、家族さんと一緒に泣いてしまったこともあります。
緊張すると大汗かいてました・・・でも、なんでもやってみる精神は昔から変わらないかなと思います。
Oさんはいかがでしょうか?
新人時代から、私は患者さんと話すことが好きでしたね。
負けず嫌いで、失敗したら、次は絶対失敗しない!と学習とイメトレをしてました。
おー、素晴らしいですね!
では最後に、これからステップアップを目指す若手看護師にアドバイスをお願いします。!
働いていると、自分がどんな事に興味を持っているのか、またどんな事が得意なのか、何となくわかってきます。そこを伸ばすチャンスは待っていても向こうからやっては来ません。自分でまず動きましょう。学ぶ場所や機会はたくさんあります。共に頑張りましょう!
なんでもチャレンジして欲しいと思います。やる前から諦めたり無理だと決めつけず、やってみようという精神が成長につながるのかなと感じています。そのためにできることはいつでも支援しますのでチャレンジしていきましょう!
自分が向いてるかも、好きかも、と何にでも興味をもって、学ぶことを喜びに変えていって欲しいです。応援しています!
前向きな気持ちを持って、チャレンジしていくことが大切なんですね!
Iさん、Wさん、Oさん、本日はお忙しい中ありがとうございました!
ありがとうございました!
ありがとうございました!
ありがとうございました!