採用担当者が語る、看護師就活のワンポイントアドバイス
看護師は医療現場の最前線で活躍する重要な役割を担っています。そのため、看護師としてのキャリアをスタートさせる、あるいは新たなステージへ進むためには、適切な就職活動が必要です。
今回は、採用担当者の視点から、看護師の皆さんに向けた就職活動のワンポイントアドバイスをお届けします。
これらのアドバイスを参考にして、理想の職場を見つけ、充実したキャリアを築いてください。
1.自己分析を徹底的に行う
まず最初に行うべきは、自己分析です。自分の強みや弱み、そしてキャリアの目標を明確にすることが重要です。以下のポイントに基づいて、自己分析を行いましょう。
強みと弱みの洗い出し
自分が得意とする分野や、逆に改善が必要な部分を洗い出しましょう。例えば、緊急対応が得意なのか、コミュニケーション能力に自信があるのか、技術的なスキルに強みがあるのかなどを考えます。
キャリアの目標設定
自分がどのような看護師になりたいのか、どのような環境で働きたいのかを明確にしましょう。例えば、大学病院で高度な医療に携わりたいのか、地域密着型のクリニックで患者との関わりを大切にしたいのかなど、具体的な目標を設定します。
価値観の確認
自分が大切にする価値観を明確にし、それに合った職場を選ぶことが重要です。例えば、働きがいを重視するのか、ワークライフバランスを大切にするのか、キャリアアップの機会を求めるのかを考えます。
- 自己分析を行う際に、こんなことに気を付けて欲しいなどありましたら、アドバイスをお願いします。
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自分以外の人(友人・家族・今までの上司・先輩・同僚等々)が自分のことをどのようにみているか(性格や人格などパーソナリティ的なこと)、どのような人と言われているかなども自身を知る上では必要と考えます。
※ボランティア精神「100としたら自分はどの程度のパーセントと思うか・・・」など
2.職場の文化や価値観を理解する
採用担当者は、候補者が職場の文化や価値観に適応できるかを重要視します。自分が働きたいと思う職場の文化や価値観を理解し、それに共感できるかを確認しましょう。
職場の調査
求人情報やホームページ、口コミサイトなどを活用して、職場の情報を収集します。
また、知人やネットワークを通じて実際の働きやすさや職場環境についての情報を集めることも有効です。
見学やインターンシップ
可能であれば、見学やインターンシップに参加して実際の職場の雰囲気を感じることが重要です。これにより、自分がその環境に適応できるかをより具体的にイメージできます。
インターンシップは、随時ホームページから受けてつけています。夏・冬・春は、平日の日程で開催もしています。
詳しくは、お知らせページをご覧ください。
面接での質問
面接では、自分の価値観や働き方について質問することで、職場の文化や価値観を確認することができます。
例えば、「チームでの協力が重視される場面はどのようなものか?」や「新しい取り組みを行う際のサポート体制はどうなっているか?」などの質問をすると良いでしょう。
- 職場環境のことを知るために実践すべきことがあれば、アドバイスをお願いします。
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組織の「理念」や「どのような活動を展開している」のかを知っておく必要はあります。それに共感できるのかどうかは重要なポイントです。面接時に質問する可能性は高いです。
情勢に対しての対応や、また地域にどのような貢献をしている組織なのか知っておくことが必要です。
3.履歴書と職務経歴書を工夫する
応募書類は、採用担当者に自分をアピールする重要なツールです。特に、看護師としての専門性や経験を的確に伝えることが求められます。
具体的な実績の記載
履歴書や職務経歴書には、具体的な実績や関わった事例を詳細に記載しましょう。
例えば、「緊急救命室での勤務経験があり、○○の処置を○○回実施」や「新人看護師の指導役を担当し、○○のスキル向上に貢献」など、具体的な数字やエピソードを交えることで、実績を明確に伝えます。
専門スキルの強調
自分が得意とする専門スキルを強調しましょう。
例えば、「静脈注射の技術に自信があり、年間○○回以上の実施経験がある」や「○○の資格を取得し、専門知識を有する」など、自分の強みをアピールします。
志望動機の明確化
なぜその職場を志望するのかを明確に伝えることが重要です。自分のキャリア目標や価値観と、その職場がどのようにマッチしているのかを具体的に記述しましょう。
- 履歴書や職務経歴書を見る際、どのような点に注目しているかを教えてください。
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・履歴書は内容も重要ですが、文面の構成「(起承転結)結論の明確化、わかりやすい言葉を使用している」など、見る人が理解しやすい工夫も重要と考えます。
・人となり(育ってきた背景など)も履歴書や職務歴からうかがうことができます。それをどのようにわかってもらえるかも考えておく→面接時にこたえられる準備をしておくとよいでしょう。
4.面接の事前準備を徹底する
自己紹介の準備
自分の経歴や強みを簡潔に紹介できるように準備しましょう。自分の経験やスキルがどのように職場に貢献できるかを具体的に伝えることが重要です。
志望動機の明確化
なぜその職場を選んだのか、具体的な理由を明確に伝えましょう。職場の特長や自分のキャリア目標との一致点を強調します。
質問への対応
面接でよく聞かれる質問に対する回答を準備しておきましょう。
例えば、「これまでの経験で最も困難だったことは何ですか?」や「チームでの協力をどのように考えていますか?」などの質問に対する回答を事前に考えておくと良いでしょう。
質問の準備
面接の最後には、逆質問をする機会があることが多いです。自分が職場に対して知りたいことや確認したいことを質問することで、職場への関心や意欲をアピールできます。
- 面接の際に、どのような点に注目しているか、どのような方が目を引くかのアドバイスをお願いします。
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面接は面接で来た時から始まっています。問い合わせる時、待機している時、部屋に入室する時のノック(基本3回)など面接時の内容くらい重要と考えています。
あわせて面接する側も時(time)、所(place)、場合(occasion)に応じた服装などの使い分けをして対応することが重要です。
5.ネットワークを活用する
看護師の仕事は人との関わりが深いため、ネットワークを広げることが有利です。以下のような方法で、ネットワークを活用しましょう。
業界イベントへの参加
業界イベントやセミナーに積極的に参加し、他の看護師や採用担当者との交流を深めましょう。これにより、最新の業界動向や職場の情報を得ることができます。
SNSや専門サイトの活用
SNSや看護師専門の求人サイトを活用して、情報収集やコミュニティの参加を行いましょう。これにより、求人情報をいち早くキャッチしたり、同じ志を持つ看護師とのネットワークを築くことができます。
知人や先輩の紹介
知人や先輩からの紹介も有力な情報源です。実際に働いている人からの生の声を聞くことで、職場の実情をより具体的に把握することができます。
- ネットワークの活用について、情報や繋がりを広げていくために、どのようなものがあるかアドバイスをお願いします。
- 上記の中には良い情報も悪い情報もあるので、自分で判断することが必要と考えます。インターネットやSNSの情報を信用しすぎず、自分の目・耳などで実感する努力は必要だと思います。
6.おわりに
看護師の就職活動は、自分自身のキャリアビジョンを明確にし、それに基づいた行動を取ることが成功の鍵です。
採用担当者は、候補者が職場にどのような価値をもたらすかを見極めています。自己分析から始めて、適切な準備とアプローチを心がけることで、理想の職場への就職が実現しやすくなるでしょう。
看護師としての充実したキャリアを築くために、これらのアドバイスを参考にして、前向きに就職活動に取り組んでください。
就職祝い金について
当院では、(紹介業者を介さず)直接ご応募いただき採用に至った場合、就職祝い金を支給します。
看護師・助産師 | 20万円 |
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准看護師 (正看護師の資格を取る意思のある方) |
10万円 |
※正職員(フルタイム勤務)の方、50歳未満の方が対象です。
※紹介業者を介した場合は対象外になります。