医療の質・安全管理室
医療の質・安全管理室のご案内
- 感染管理担当師長:冨永容子
「みんなが幸せになれる感染管理」そんな業務を目指しています。
昔も今も、感染対策で重要なことは、なんといっても『手指衛生』です。
残念ながら、病原微生物は私たちの目には見えないので、「手洗いをしないと大変なことになる」という切迫した課題になりづらいものです。 また、感染という結果がすぐには出ませんからから、「手指衛生」というプロセスと感染というアウトカムを関連したものとして捉えることも困難です。 だからこそ、わかっちゃいるけれど、やってられない・・・という状況が起こってしまうのだと思います。
見えないものを見るようにするには、とにもかくにも学習が必要です。 菌が伝播する仕組み、感染対策の根拠について学ぶことと、現場で起きている事実を正確に現場のスタッフに伝えることなどが感染対策を適切に実施することの糸口であると思います。 そのうえで、業務の手順をより合理的に実施しつつ、『手指衛生』の所作を習慣化するトレーニングが必要となります。 この「見えないものを見えるようにする」ための研修会やアウトカムを明確にすること、病院に適した感染対策を立案することなどが、感染管理担当者としての任務です。
院内感染が発生すると、患者さんに新たな苦しみをもたらすことになりますし、もちろん職員にとっても悲しいことなのです。 感染対策は患者さんの命を守る大切な安全文化であると思いますので、「みんなが幸せになれる感染管理」にはそんな思いをこめています。