子育て看護師を応援!ママ(パパ)さんたちの悩みと当院の取り組みについて

看護師という仕事は、患者さんの命や生活を支える重要な役割を担う一方で、体力的にも精神的にも負担が大きい職業です。特に、子育て中の看護師にとっては、仕事と家庭の両立が大きな課題となることが少なくありません。 「子どもの成長を見守りたい」「家族との時間を大切にしたい」と願いながらも、看護師としての責任感やキャリアへの思いから、悩みを抱える方も多いのではないでしょうか?
尼崎医療生協病院では、地域に根ざした医療を提供するだけでなく、職員一人ひとりが安心して働ける環境づくりに力を入れています。本記事では、子育て看護師が抱える悩みと、それに対する当院の具体的な取り組みについて詳しくご紹介します。
子育て看護師が抱える主な悩み
1.時間の制約と家庭との両立
看護師の仕事は、シフト制や夜勤があるため、家庭のスケジュールと調整するのが難しい職業です。特に、子どもの送り迎えや学校行事、家事などをこなす必要がある子育て中の看護師にとって、時間の制約は大きな悩みの一つです。
「仕事が終わってから保育園に迎えに行く時間がギリギリ」「夜勤明けで子どもの世話をするのが大変」といった声が多く聞かれます。こうした状況が続くと、心身ともに疲弊してしまうこともあります。

2.子どもの急な体調不良への対応
子どもが急に熱を出したり、体調を崩したりすることは、子育て中の親にとって避けられない出来事です。しかし、看護師という職業柄、職場の人手不足や同僚への負担を考えると、気軽に休むことができないと感じる方も少なくありません。
「子どもの体調不良で急に休むと、職場に迷惑をかけてしまうのではないか」といった罪悪感を抱える方も多いです。
3.キャリアアップの停滞
子育てに専念する期間が長くなると、キャリアアップの機会を逃してしまうのではないかという不安を抱える方もいます。特に、専門性を高めるための研修や資格取得の時間を確保するのが難しいという声が多く聞かれます。
「子育てが落ち着いたらキャリアを再開したい」と思っていても、ブランクがあることで復職に不安を感じる方も少なくありません。

当院の取り組み
尼崎医療生協病院では、子育て中の看護師が安心して働ける環境を整えるため、さまざまな取り組みを行っています。以下に、当院の具体的な支援策をご紹介します。
1.フレキシブルな勤務体制の導入
当院では、看護師一人ひとりのライフスタイルに合わせた柔軟な勤務体制を整えています。これにより、子育て中の看護師が家庭と仕事を両立しやすい環境を提供しています。
- 短時間勤務制度(子供が3才まで)
子どもの成長に合わせて勤務時間を調整できる制度を導入しています。例えば、保育園の送り迎えに合わせた時短勤務など、個々の事情に応じた働き方が可能です。
- 夜勤免除制度
小さな子どもを持つ看護師には、夜勤を免除する制度を設けています。これにより、夜間の子どものケアや家族との時間を確保できます。
- シフトの柔軟な調整
家庭の事情に応じて、シフトの変更や調整が可能です。急な予定変更にも対応できる体制を整えています。

2.子育て支援制度の充実
当院では、子育て中の職員を支援するための制度を積極的に導入しています。
- 院内保育所の設置
日勤・夜勤ともに対応しています。子どもを安心して預けられる保育所を院内に設置しています。勤務中も子どもの様子を確認できるため、安心して働くことができます。延長保育の補助金も1000円/月あります。
- 病児保育のサポート
子育て経験が多い職場だからこそ子育てママ(パパ)への精神的な支援もできます。子どもの病気は仕方ない、親が休むのも仕方ないと理解してくれます。「お互い様」ということばがけ一番支えになります。
子どもが病気のときは親も不安なもの。基本的には自宅で保育できるよう、お休みをとっていただきます。その分の職場体制不良は職場間の相互支援で調整します。
- 育児休暇の取得推進
育児休暇を取得しやすい職場環境を整備しています。男性職員の育児休暇取得も推進しており、家庭全体で子育てを支える体制をサポートしています。

3.キャリア支援プログラム
子育て中でもキャリアを諦めることなく、成長できる環境を提供しています。
- オンライン研修の導入
教育プログラムは、業務補償での時間内開催がメインです。時間外開催の場合は、できるだけハイブリッド形式でWebでの参加も可能な配慮をしています。
- 復職支援プログラム
当院での育児休暇取得後は、本人の希望も考慮し、基本的には元の職場に戻って慣れた職場環境で復職します。お子さんが3才になるまでは、時短勤務や夜勤免除も可能です。

子育て看護師の声
当院で働く子育て看護師の声をご紹介します。

- こんなサポートがあるから助かっているといった例があれば教えてください。
- 産前産後のサポート、3才までの時短。 日々、業務が早く終われるように、部屋割りなどの負担軽減を考えてくれていること。子どもの体調不良による欠勤時の勤務変更。夜勤もできる日が限られているので、勤務調整などもしてもらっています。
- 院内の「なないろ保育所」が利用できてとても助かっています。
- こんな制度があればいいのに、という要望があれば教えてください。
- 子どもの誕生日休暇
- あおぞらクリニックで併設の病児保育があればとてもとても嬉しいです。現在市内近くは、一カ所しかなく争奪戦なので・・
4.おわりに
子育てと仕事の両立は簡単なことではありませんが、職場の理解と支援があれば、看護師としてのキャリアを続けながら家庭も大切にすることができます。尼崎医療生協病院では、地域に根ざした医療を提供するだけでなく、職員一人ひとりが安心して働ける環境づくりに力を入れています。
これからも、子育て中の看護師を全力でサポートし、働きやすい職場を目指していきます。子育て中の看護師の皆さん、ぜひ私たちと一緒に働きませんか?